中国雑記帳

人民元切り上げへ - 今回の内容と影響


出張中の2005年7月21日、中国から人民元切り上げのニュースが入ってきました。

ここのところ話題になっていた事ですが、実際のところ、今回はどんなものなのでしょうか。まずは第一報という事で、内容を確認してみましょう。

滞在中のHawaii  Halekulani Hotelから
出張滞在先のHawaii Halekulani Hotelから


中国が人民元を約2%切り上げへ

中国人民銀行(中央銀行)は2005年7月21日午後7時(北京時間で、日本では午後8時になります)から米ドル対人民元レートで8.2765元に対して8.11元に切り上げると発表しました。

切り上げ幅は約2%となっています。

人民元相場はいままで実質的なドルとのペッグ制で、1米ドルに対して人民元レートは8.2765元でほぼ固定されていましたが通貨バスケット制を参考にした管理フロート制に移行すると発表しました。


※通貨バスケット制を参考にした管理フロート制とは

中国の通貨、元はアメリカドルだけではなく、今後はほかの国の通貨を組み合わせて判断していくことになります。

ほかの国の通貨では日本円、米ドル、ユーロ、韓国ウォン、台湾ドル、香港ドル、シンガポールドル、イギリスポンド、カナダドル、マレーシアリンギッドなどとなっていそうですが、詳しい通貨バスケットの中身は「発表されていません。」

為替水準の決定メカニズムは不透明です。

また、”実質的には中国人民銀行がコントロールする市場である”ことには変わりがありませんので、中国の元は8.11元で推移していくことになるでしょう。

今回の中身を見てみますとアジア通貨が多く採用されています。

また日本円の比率が大きそうですので人民元が買われると日本円が買われ高くなっていくことが予想されます。(円高になっていく)


香港市場への影響

中国が2%元を切り上げたことで海外の投資資金が香港市場に流入してくることが考えられます。

特に香港市場には資金流入に対して規制がありませんので今後の企業の決算内容を見てよい企業に対しては株価が上がっていく可能性があります。


中国本土株式市場のB株に関して

今までB株はこのところ指数でも株価でも大きく下げてきていました。

その反動が今回の人民元切り上げで投資家の市場心理が上向いたことで株価が22日は上がりしました。

人民元切り上げで恩恵を受ける業種、企業に関しては今後しばらくは株価が上がっていく可能性が大きくなってきています。



では実際の市場の動きはどうだったのでしょうか。

このニュースを受け、翌日は人民元切り上げで恩恵を受ける航空関連企業や中国国内で切り上げの影響を受けない不動産企業、サービス業の株価が値上がりしていました。今後しばらくは株価が上がっていく可能性が大きくなってきています。

ですが、実際は今後2%で済むはずはなくここから時期を見て元の切り上げ幅は広がっていくでしょう。

投資に関しては、その時期がいつかになるかではなく、現時点での投資でどのように行っていったらいいかを見ていく段階です。


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