中国雑記帳

北京企業視察ツアー報告 - 訪問企業を分析


視察ツアー企画としては2回目となりました、2004年12月4日(土)〜12月7日(火)の「オリンピック前の北京を見よう!小泉鉄造と行く、北京企業視察ツアー」での訪問先は、

大唐国際(コード:0991)

中国石油(コード:0857)

中海油田(コード:2883)

中国瓦斯(コード:0384)

北人印刷(コード:0187)

中海油田のプレゼンテーション
中海油田のプレゼンテーション

の5社です。今回訪問した企業で長期投資できる企業は5社のうち、中国石油(ペトロチャイナ)、中海油田、大唐国際、中国瓦斯(チャイナガス)と、なんと4社が合格ラインでした。

データなどの詳細は有料メールマガジンでご紹介していますが、これらの今回訪問した企業について考えてみます。


北人印刷機械(コード:0187)
北人印刷機械工場ロビー
北人印刷機械工場ロビー

中国ではまだ伸びていける業種です。

今後は小規模な企業は淘汰され、技術水準でも高い大手は事業を拡大させていくでしょう。

北人印刷機械は国内シェアでは6割以上を占めており、高付加価値の多色刷の印刷機を多く生産できるようになっています。このため売上でも今後も2ケタ成長を維持すると予想されます。

原材料である鉄鋼価格が上昇した為に利益減少に繋がる懸念がありますが、同社にとっては今は追い風が吹いている状態です。

北人印刷でのミーティング風景
北人印刷でのミーティング風景

しかし、企業成長で見たときにはもっと高い企業があります。

また、長期で安定した伸びでの期待にしても、もっと高い企業があります。

以上のような理由から、北人印刷は業績の上では伸びていきますが、長期投資では考えにくい企業です。



中海油田(コード:2883)

中海油田は香港市場とアメリカ・ニューヨーク市場に上場している企業です。

同社の仕事は実に個性的なものです。

中海油田本社にて
中海油田本社にて

業務では海上石油での掘削、天然ガスの踏査、開発、生産業務に従事しており地球物理調査を行なっているというユニークな企業でもあります。

ミーティング後に同社経営陣と
ミーティング後に同社経営陣と

中海油田を訪れてわかったことは企業としては安定した伸びが期待できる企業であるということです。

ですが、個人よりも機関投資家が同社株を多量に保有していることから、大きな株数での売買が出てきますと株価では大きく上下することが考えられます。



大唐国際(コード:0991)

現在電力期業で一番大きい企業が華能国際電力(コード:0902)ですが、大唐国際発電は電力業界で2位の地位につけています。

今回、専用車で同社に移動する際に少し手間取りました。

なぜかといいますと、大唐国際発電の本社には社名の看板がないのです。

また、同社内に入るには厳しいチェックが必要で、前もって連絡しておかない限りは絶対社屋に入ることなどはできません。セキュリティーチェックは万全です。

会議室に入ってからのミーティングは、現在の電力状況と今回の売り上げ増に関して、また今後の事業展開予想の説明といった内容です。

大唐国際の本社ビル
大唐国際の本社ビル

同社は2008年の北京オリンピック銘柄としても期待されている企業です。

大唐国際発電の株価に関しては過去に思い出があります。

同社でのミーティング
同社でのミーティング

2000年3月からは同社株は上がってきており、2002年当時は過去の株価の2.5倍にもなっていたので、株価だけを見たときにはその当時では割高感がありました。

ですが、私自身は、

「大唐国際発電の株価は現在高いとはいえない、購入していく気がある投資家は買っておいた方がいい」

と周りには言っていました。

理由は簡単で、「今の株価で見て割安感があるかどうか、または電力業界の今後の発展度合いから投資を考えていく必要がある」という判断だったのです。

今後も中国では電力企業として第二位の地位で発展していくでしょう。無償株でも長期の間にはだして行く可能性がある企業でもあります。



中国石油(コード:0857)

今年アメリカでの原油先物市場が1バレルあたり50ドル台を大きく超えていましたので、収益では大きく伸び、2004年の決算では最高益を計上することが確定的だと会計の方はいっておりました。

ですが、2004年12月12日現在で原油先物市場が1バレルあたり40ドル近辺になっています。これは投機資金が原油先物市場から引き上げていることになりますので、今後は安くなる可能性があります。

同社幹部と
同社幹部と

当然中国石油は2005年収益の伸びが鈍化することが予想できます。この辺を同社に聞いてみたところ経営陣も承知しており来年の収益伸び率は鈍化するが、2005年1月1日から西気東輸(西の瓦斯を東の発展著しい沿岸部に供給)が全面開通する、原油価格でも1バレルが20ドル以下にでもならない限りは収益確保でも自信がある、という返事でした。

では同社に対して投資を考えるならどのように対処したら良いのでしょうか。

今後原油価格が下がっていく可能性は間違いないでしょう。ですので株価でも2005年は安くなる可能性が大きくなってきます。このような時には株価でも大きく下がった時が同社株を仕込む時期となるでしょう。同社は配当利回りでも購入を考えられる企業です。

同社は2004年中間期配当で一株当たり0.115919元を出しました。

配当利回りで先週金曜日の終値は4.10香港ドルですから利回りで約2.5%になります。もし期末でも同じ金額を出したとしたら配当利回りでは5%強です。

このような企業に投資を考える時には1〜数年の間で株価を見ていき、下がったところを拾っていく、という投資方法が考えられます。



中国瓦斯(コード:0384)

今回の訪問企業の中では、特に面白そうに思えた企業です。

同社は2003年までは全くの無名の企業といってもいい存在でした。ですが、今後は同社も知名度が上がっていくでしょう。

中国の経済成長を維持していくには石油だけでは間に合いませんし、中国はガスが豊富にある国です。環境汚染問題の解決、石油の不足を補っていくのが天然ガスです。

石油、ガスでは中国巨大企業であるシノペックとペトロチャイナとの協力と巨大国ロシア企業との協力が結ばれています。

市内のホテルでミーティング
市内のホテルでミーティング

この関係は非常に強力で、今後のチャイナガスの成長に大きく貢献していくことが考えられます。

同社に訪問したとき疑問点があったのが、収入源となる接続費用とガス使用料の徴収についてです。

ミーティング後は食事会がありました
ミーティング後は食事会がありました

利用者がガス接続をした後にそのお金を支払わないのではないか、という不安がありましたが、結論では例えば、新築で家を建てる時にはその金額の中にガス利用者の接続費も入っているのでとりっぱぐれはない、ということです。

その他に同社から提示された接続世帯数や使用料の伸び予測などのデータや説明から、チャイナガス自体は利用者の数、売上でも業績が伸びていくことが見て取れました。



中国という国は今後も大きく発展していきます。発展していく国と共に中国企業も大きく成長していきます。そのような市場が中国株式市場です。今回の訪問を通じて企業の発展していく姿、北京市内の変貌からも中国という国の成長する姿を読み取ることができました。



Copyright (c) IZUMIKIKAKU - All rights reserved.
サイトトップへ