中国雑記帳

市場の「材料」 - 投資の心がけ


2006年に入ってから、いくつか気になるニュースがありました。

1月には中国本土A・B市場の統合に関して、4月にはQDIIの導入決定と中国人民銀行による貸出基準金利引き上げ、5月には人民元が初めて1米ドル=7元台の高値をつけました。

これらは一体何を示すものなのでしょうか。2つについて簡単にまとめてみましょう。

A・B株式市場統合観測

2006年1月18日に、上海証券取引所の周勤業・執行副社長が「A株とB株を2006年内に統合させる計画がある」ことを発表したというニュースがでました。

これを受け、統合の際に株価は高い方にサヤ寄せされるという予想を材料に、B株市場の株価は上がりました。私自身は、この相場はA、B株が統合されることによる相場ですので『A、B株統合相場』と名付けています。

有料マガジンの方では1月13日にも、A・B株式市場の統合観測と投資についてみていたのですが、では、この『A、B株統合相場』を味方にして投資をしていく方法があるでしょうか。

いくつか方法は考えられますが、投資では、まずは無理をしないことが一番です。

1月27日には、湘財証券のアナリストから、2006年内にA/B株が統合するのには無理があるのではないか、という発言が出ました。

私自身も良く分かっていますが、A株とB株を統合させるには解決しなければいけない問題があります。ですので、その手順の方に注視しています。

実際に統合されるかどうかは分かりませんが、A・B株統合ができなくともリスクを最小限に抑えられる企業への投資が基本です。

またA・B株が2006年内に統合されないと決まったわけではありませんので、引き続き今年は見ていくことになりそうです。


人民元基準値が初めて7元台に

2006年5月15日の人民元基準値は、1米ドルに対して初めて7人民元の大台になり、終値では7.9976人民で引けて高値を更新しました。

中国政府が2005年7月21日に中国の通貨、人民元を固定から約2%切り上げた上で、1日の変動幅を0.3%内で行うことを発表して以来、初めての7人民元台です。

通貨の価値はその国の経済が強いかどうかを表します。強い国の通貨は値上がりしていきますが、弱い国の通貨は値下がりしていきます。

今後、中国の成長とともに、元が各国の通貨に対して上がっていったなら、例えば今は中国株式を14円程度で購入できるとして、50%元が切り上がってそのまま他の通貨が変動しないとすると、「14円に対して50%高い7円分を足して21円」出さないと買えないようになる時期が来るでしょう。

ですが、その時期は今すぐというのではなく、今後数年間の長い期間がかかります。

今回の人民元基準値の高値更新で、長期でも元高メリットを受けれるような数字が見えてきた、と考える事ができます。



それぞれのニュースについては、有料マガジンの方ではもっと詳しくみて、投資との関係も考察していますが、大切な事は、

『このような情報には一喜一憂しない事』

です。

こういった情報からは、中国という国が少しずつでも着実に、先進国へと成長している事が読み取れます。その推移を見守っていく事が必要です。

現段階では、変わらない投資の基本として、長い目で見ながら優良企業に少しずつでも着実に投資を積み重ねていく段階です。

イメージ:発展を体感できる深セン市
発展を体感できる、深セン市

中国株式投資ではチャンスはまだ多くあります。今後もこういった話題は数多く出てくる可能性がありますが、それら一つ一つに対しては慎重に分析していき、冷静に対応していく事です。


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